居抜き店舗の開業で必要なガス工事:確認するポイントと期間の目安

居抜き物件は、厨房設備や配管が残っているため、初期費用を抑えて早く開業できるのが魅力です。ただし、ガスまわりは「前の店が使えていたから大丈夫」とは限りません。開業前に確認したいポイントと、ガス工事の段取りを整理しました。
居抜き物件でもガス工事が必要になる理由
居抜き物件に残っている配管やガス栓は、前のテナントの機器と使い方に合わせて施工されています。新しいお店のメニューや機器の構成が変われば、配管の口径やガス栓の位置が合わなくなることがあります。
- 新しく入れる機器のガス消費量の合計が、以前より大きい
- 機器の配置が変わり、ガス栓の位置が合わない
- 使わないガス栓や配管が残っている
- 前のテナントの機器を引き継ぐが、状態や対応するガスの種類がわからない
また、退去時にガスが閉栓されている場合は、使用開始の申込みと開栓の手配が必要です。
内見・契約前に確認したいポイント
| 確認する項目 | 主な内容 |
|---|---|
| ガスの種類 | 都市ガスかLPガスか。引き継ぐ機器や持ち込む機器が対応しているか |
| ガスメーター | 設置場所、容量の表示、閉栓されているかどうか |
| 既存配管とガス栓 | 配管の経路、ガス栓の数と位置、さびや傷みの有無 |
| 残置された厨房機器 | 所有者(貸主・前テナント)、動作の状態、使う予定があるか |
| 換気・排気設備 | フードや換気扇が新しい機器の構成に足りるか |
| ビルの工事ルール | 工事申請の方法、作業できる時間帯、床・壁の開口の可否 |
残置された機器は、貸主の所有物か、前のテナントからの譲渡かによって、修理や撤去の扱いが変わります。契約前に確認しておくと、開業後のトラブルを防げます。
居抜き物件でよくあるガス工事の内容
- 使わないガス栓・配管の閉止や撤去:使わないガス栓が残っていると、誤って開けてしまうおそれがあります。
- ガス栓の移設・増設:新しい機器の配置に合わせて、ガス栓の位置を変えたり、数を増やしたりします。
- 配管の口径・経路の見直し:機器の合計のガス消費量に対して、配管やメーターの能力が足りるかを確認します。
- 機器の入替え・接続:古い機器の撤去と、新しい機器の設置・接続、点火の確認を行います。
- 気密試験:変更した配管に漏れがないことを確認します。
機器の入替えにともなう配管の工事については、「厨房機器の入替えで確認したいガス配管のポイント:ガス消費量・口径・位置」でも詳しく解説しています。
開栓までの段取りと期間の考え方
居抜き物件の工事は、スケルトン物件に比べて工事の範囲が小さくなることが多いものの、ガス事業者への申込み、ビル側の承認、機器の納品など、日程を合わせる項目はいくつもあります。
- 物件が決まったら、早めに現地調査を依頼する
- 使う機器と配置を決め、配管工事の範囲を確定させる
- 内装工事の工程に合わせて、配管と気密試験の日程を組む
- 開業日・試運転・仕込みの日から逆算して、開栓日を押さえる
期間は、工事の範囲、メーターの交換などガス事業者側の工事の有無、ビル側の手続き、時期によって変わります。開業日が決まっている場合は、物件が決まった段階でご相談いただくと段取りが組みやすくなります。
※申込みの方法や開栓までの期間、ビル側の手続きは、ガス事業者や物件によって異なります。供給するガス事業者・ビル管理会社にご確認ください。
なお、内見や準備の際にガスのにおいがしたときは、火気や電気のスイッチを使わずに窓や扉を開け、ガスの使用をやめてガス事業者に連絡してください。残っている配管やガス栓をご自身で開け閉めしたり、取り外したりすることは避けてください。
まとめ
居抜き物件でのガス工事は、ガスの種類、既存の配管とガス栓、残置機器の状態を早めに確認し、新しい機器の構成に合わせて配管を見直すことがポイントです。ガス配管LaBoは都市ガス・LPガスの指定工事店として、無料の現地調査から配管の変更、ガス事業者への申込み、施工後の気密試験と写真付きの報告まで対応します。厨房機器の選定・入替えもあわせてご相談ください。
業務用ガス配管工事のご相談はガス配管LaBoへ
自社施工・自社一貫管理で、現地調査からお見積り、施工まで対応します。