店舗改装の設備工事の順番:解体・ガス・空調・内装をどう進めるか

店舗改装では、解体、ガス、空調、電気、内装など、多くの工事が同じ現場で進みます。順番を誤ると、仕上げた壁や床をはがしてやり直すことになり、工期も費用も増えてしまいます。一般的な工事の順番と、注意したいポイントを整理しました。
店舗改装の一般的な工事の順番
- 現地調査・計画:既存の設備の状態を確認し、レイアウトと機器の構成を決めます。
- 内装解体・撤去:既存の内装や不要な設備を撤去します。使わない配管やガス栓の閉止もこの段階で計画します。
- 設備の配管・配線(隠ぺい部分):ガス配管、給排水、電気の配線、空調・換気のダクトなど、床・壁・天井の中に入るものを先に施工します。
- 気密試験などの確認:見えなくなる前に、ガス配管の気密試験などを済ませます。
- 内装の仕上げ:床・壁・天井を仕上げます。
- 機器の設置・接続:空調の室内機、照明、厨房機器を設置し、ガス栓や給排水、電源に接続します。
- 開栓・試運転:ガスを通して点火を確認し、空調や換気の試運転を行います。
※実際の順番は、物件の状態や工事の内容によって前後することがあります。
解体の段階で決めておきたいこと
解体は改装の最初の工程ですが、ここで残す設備と撤去する設備をはっきりさせておくことが大切です。ガス配管やガス栓を撤去する場合は、ガスを止めたうえで閉止の処理が必要になるため、解体工事とガス工事の担当を事前にすり合わせておきます。
- 既存のガス配管・ガス栓を再利用するか、閉止・撤去するか
- 空調の室内機・室外機や換気のダクトを残すか、入れ替えるか
- 解体後に配管やダクトを通す経路を確保できるか
ガス配管やガス栓に関わる閉止・撤去は、ガスを止めて資格者が行う必要があります。解体の作業中にガスのにおいがしたときは、すぐに作業を止めて火気や電気工具を使わず、換気してガス事業者に連絡してください。
ガス・空調・換気の取り合い
厨房のある店舗では、ガス機器の燃焼と排気、空調、換気が互いに影響し合います。
| 取り合い | 確認したい内容 |
|---|---|
| ガス機器と換気 | 機器の合計のガス消費量に対して、フードや換気扇の能力が足りるか |
| 換気と空調 | 厨房の排気に対して、給気や空調の能力が足りるか |
| 天井内の経路 | ガス配管、ダクト、空調の冷媒管・ドレン管、電気配線の通り道が重ならないか |
| 機器の配置 | 厨房機器の熱が、空調の室内機やセンサーに影響しないか |
これらは別々の業者が担当すると調整に手間がかかりやすい部分です。天井を閉じる前に、配管・ダクトの経路を一度に確認できるよう、工程を組んでおきましょう。
工程の取り合いで注意したいポイント
- 厨房機器の機種と配置を早めに決める:ガス栓の位置、配管の口径、電源、給排水の位置が決まります。
- 隠ぺい部分は仕上げ前に終える:仕上げ後の追加工事は、やり直しの原因になります。
- 開栓日と機器の納品日を合わせる:開業日や試運転・仕込みの日から逆算して日程を押さえます。
- ビル側の申請をまとめる:テナントビルでは、各工事の申請や作業時間帯をビル側と調整する必要があります。
※消防への届出や換気の基準は、建物の用途・設備の規模・自治体の条例などによって異なります。所管の消防署・行政庁、ビル管理会社にご確認ください。
まとめ
店舗改装の設備工事は、解体、隠ぺい部分の配管・配線・ダクト、気密試験などの確認、内装の仕上げ、機器の設置、開栓・試運転の順で進めるのが基本です。株式会社TYシステムサービスでは、ガス配管LaBoに加えて、店舗の内装解体を行う内装解体LaBo、業務用エアコンを扱う空調LaBoもあわせて、一つの窓口でご相談いただけます。工事ごとの取り合いをまとめて調整し、開業日に合わせた工程をご提案します。
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