工場のガス配管の新設・更新:稼働を止めない工程の組み方

工場では、ボイラーや乾燥炉、加熱設備などでガスを使っていることが多く、ガスを止めることは生産を止めることにつながります。稼働への影響を抑えながら配管を新設・更新するための工程の考え方をまとめました。
工場でガス配管工事が必要になる場面
- 設備の増設・入替え:新しい生産設備やボイラーの導入にともない、配管の新設や口径の見直しが必要になる
- レイアウト変更:生産ラインの配置換えで、配管の経路を変える
- 老朽化した配管の更新:腐食やさびが進んだ配管を取り替える
- 燃料の転換:重油などからガスへの切替えや、ガスの種類の変更
稼働を止めないための工程の組み方
工場の配管工事では、ガスを止める時間をいかに短くするかが工程づくりのポイントです。多くの作業は、既存の配管を使いながら進め、最後の切替えだけを短時間で行う形にします。
- 新しい配管を先に施工する:既存の配管とは別に、新しい配管を並行して施工します。
- 新しい配管の気密試験を済ませる:切替え前に、新しい配管の気密性を確認しておきます。
- 切替え作業を短時間で行う:既存配管と新しい配管をつなぎ替える作業を、休日や夜間、計画停止日に行います。
- 設備ごとの点火・稼働確認:切替え後、設備の担当者と一緒に各設備の点火と稼働を確認します。
- 不要になった配管の処理:使わなくなった配管は、閉止や撤去を行います。
系統の切り分け
工場全体のガスを一度に止めるのではなく、系統ごとに区切って工事することで、影響を受ける設備を限定できます。既存の配管図が現状と合っていないこともあるため、現地調査で実際の配管経路とバルブの位置を確認し、系統を整理します。
| 事前に確認したいこと | 主な内容 |
|---|---|
| ガスを使う設備の一覧 | 設備名、ガス消費量、稼働時間、止められる時間帯 |
| 配管図と現況 | 図面と実際の経路・バルブ位置の違い |
| 計画停止の予定 | 連休や定期修理など、まとまって止められる日 |
| 作業場所の条件 | 高所作業、火気使用の制限、立入りの手続き |
ガス事業者・関係者との調整
供給の停止や再開、メーターや供給設備の変更をともなう場合は、ガス事業者との調整が必要です。工場の配管は、使用する圧力や規模によって工事の扱いや手続きが異なることがあるため、計画の早い段階から相談しておきましょう。設備メーカーや電気・空調の工事会社など、関係する業者との工程の共有も欠かせません。
※工事の扱いや必要な手続きは、ガスの種類・圧力・供給の条件などによって異なります。供給するガス事業者または所管の行政庁にご確認ください。
安全管理のポイント
稼働中の工場での工事では、作業範囲の区画、火気使用の管理、作業の連絡体制を事前に取り決めておくことが大切です。ガスのにおいや設備の異常に気づいたときは、ただちにガスの使用を止めてガス事業者に連絡するなど、緊急時の対応手順も共有しておきます。
まとめ
工場のガス配管工事は、新しい配管の先行施工、系統の切り分け、休日・夜間の短時間の切替えを組み合わせて、稼働への影響を抑えることがポイントです。ガス配管LaBoでは、1級管工事施工管理技士の資格を持つスタッフが施工管理を行い、現地調査から工程の計画、ガス事業者への申込み、休日・夜間の切替え作業までご提案します。
業務用ガス配管工事のご相談はガス配管LaBoへ
自社施工・自社一貫管理で、現地調査からお見積り、施工まで対応します。